当院では、「硬性気管支鏡(硬性鏡)」という特殊な器具を用いた、気道(空気の通り道)の治療に力を入れています。
硬性気管支鏡とは、一般的に行われる気管支ファイバースコープとは異なり、金属製の筒状の器具を使用します。
診断的価値という点において気管支ファイバースコープにその地位を譲ったものの、現在でもなお気道狭窄解除、異物摘出という点では重要な手技です。
この治療でできること
柔らかいカメラでは対応が難しい、以下のようなケースで威力を発揮します。
- 息苦しさの解消(気道腫瘍の除去)
進行した肺がんなどで空気の通り道が狭くなり、息苦しい思いをされている方の通り道を広げます。これにより、生活の質(QOL)を大きく改善できます。
- 気道ステント留置
腫瘍や気管・気管支軟化症により狭くなった気道に「ステント」という筒を留置し、呼吸を改善します。
- 異物の摘出
誤って飲み込んでしまった義歯(入れ歯)やピーナッツなどが気管に詰まった際に取り除きます。
進行がん等により気道狭窄を認める患者さんであっても、空気の通り道を確保することで穏やかな日常を取り戻せる場合があります。
現在、硬性気管支鏡に熟練した外科医は少なくなっていますが、当院では県内外より患者さんを受け入れています。
当院では年間10例ほどの治療を行っており、安全かつ迅速な対応を心がけています。